マンションの管理形態 常駐 日勤 巡回 の違いについて

マンションの物件概要の「管理」「管理形態」などの項目があり、

管理: ○○○管理サービス(株)「常駐」「日勤(通勤)」「巡回」

と書かれています。これは、マンションの管理人がどのように勤務体系で対応しているかを表しておりその違いを説明します。

管理の業務内容

一戸建ての住居であれば、建物の管理をするのは所有者自身で不具合、不都合があった場合は自分で対応します。

しかしマンションが一戸建てと大きく違うのは、廊下やエントランスなど住人なら誰もが使用できる「共用部分」があることです。

ゴミ置き場、駐車場、駐輪場の掃除から壊れた屋外設備の修繕、隣人同士のトラブルなど管理人さんが対応してくれます。

共有部分以外もマンションの自分の部屋にもともと設置されていた、床暖房、浴室、ディスポーザーなどの修理してくれる会社の紹介、アドバイスも管理人さんは行ってくれます。

管理形態は主に4種類

マンションの管理形態には、管理人の勤務時間によっておもに以下の4種類があります。

常勤 > 日勤 > 巡回 > 無人

読んで字の如く「常勤」は常に管理人がいるので手厚いサポートが受けられます。しかしその分家賃や管理費用の値段が上がります。

大規模なマンションであれば住民がお金を出し合うのでより高いサービスを受けられますが、総戸数、数十戸の小規模なマンションであればあるほど、予算が少ないため、「常勤」などのサービスが受けられません。

それぞれメリットとデメリットがあるので、どのような管理形態を取って管理費はいくらなのか注目すると良いでしょう。

また管理人さんは、マンション内を定期的に見回りするため常に管理室にいるわけではありません。大規模マンション、高級マンションではフロント受付にコンシエルジュがおり、市のゴミ袋、切手販売、宅配の受付、来客用駐車場の受付など行ってくれるところもあります。

常駐

常駐管理とは、マンションに寝泊まりする部屋が用意されていて、住み込みの管理人がいる形態です。

原則的に、9:00〜17:00など定められた勤務時間での対応になりますが、緊急時には夜間のトラブルにも応じてもらえます。

女性の一人暮らしや子供のいる家庭、毎日帰りが遅くて管理人さんに会えない共働きの家庭などにはお勧めです。

日勤(通勤)

日勤管理とは、管理会社が雇っている管理人が毎日通勤する形態のことです。

勤務時間は平日の9:00〜17:00や、交代制で9:00〜20:00、平日のみ、土・日および祝日も対応などマンションによりことなります。

夜間の緊急時は管理会社のサポートセンターに住居者本人が連絡する必要があります。常駐管理に比べるとコストが安く、管理費や家賃への反映が抑えられますし、管理人が寝泊まりする部屋が不要です。

巡回

巡回管理とは、毎週数日、ゴミ出し曜日など時間を決めて、定期的に管理人が巡回する形態のことです。小規模なマンションやアパートで多くみられます。

対応日は朝から夕方までの終日勤務や、午前のみ・午後のみに管理室を開くなど、さまざまな形態があります。

勤務時間以外の緊急トラブルは、管理会社に連絡し管理人さんにきてもらうようになります。

無人

無人管理とは、建物内に管理人を置かないタイプの管理形態のことです。

単身向けのマンション、アパートで多くみられます。

住人からのクレームや相談は、大家や管理会社に直接電話をして対応しておもらいます。

共用部分の清掃は、大家自身やパートタイマーが行います。

コストをもっとも節約できるため、家賃が抑えられるメリットがあります。大家さんがアパート内、アパートの隣りに住んでいるなどない限り対応は一番遅くなります。しかし大家さんと仲良しになれば一番心強いサポートが受けられるかもしれませんね。(笑)